放射線治療を受ける前に

各科の主治医が放射線治療が必要と判断し、放射線治療科へ依頼(院内紹介)を行ったあとの流れの概略を示しておきます。

放射線治療科に紹介があってもその日から放射線治療が開始されることはほとんどありません。一部例外として緊急照射の適応となる疾患の場合くらいです。

まずは放射線治療とはどのようなものなのか、何回照射されるのか、副作用がどのようなものがあるのかを放射線治療科の主治医にお聞きください。

その後、放射線治療「専用」のCTをとります。通称、治療計画CTです。検査、診断の際のCTとは別に治療計画用のCTであり、検査用のCTでは代用できません。必ずとり直します。実際の治療に必要な体制、必要であれば固定具・シェルを作ります。重要な準備であるため30分くらいかかることもあります。

治療計画CTが取り終えたら、放射線治療医が照射範囲をcontouringし、実際にどのように照射を行うのか検討していきます。治療計画CTを撮像後2日後に治療開始が多いです。緊急性がある場合は、当日や翌日に照射開始することもあります。またIMRT・VMATなど高精度照射の場合には検証が必要であるため、施設によって異なりますが、4日後〜7日後に治療開始になることがあります。施設に確認を。